〈神戸新聞〉
【第47回全国野球選手権大会兵庫予選】
昭和40年7月19日(月)神戸市民球場
▽1回戦
西 脇 000 000 000 000=0
県兵庫 000 000 000 001=1
(延長12回)
(西 脇) 打安点 (県兵庫) 打安点
E 杉 本 500 C 福 中 500
D 高瀬哲 500 F 山 下 100
C 高瀬薫 510 1 勝 310
F 齋 藤 500 A 川 崎 510
G 山 端 510 H 藤 田 500
H 菊 楽 420 B 十 河 500
@ 依 藤 500 G 中 西 430
B 村 上 300 D 前 畑 200
H 金 沢 100 E 岸 本 500
3 山 本 000 @7 大野 200
3 寺 根 100 7 中 野 210
3 辻 000
A 間 島 410
計 4350 計 3960
(西脇)710228
振球犠盗併残
(県兵)560407
▽二塁打=中西 ▽失策=西脇2(杉本2)県兵庫3(福中、前畑、岸本)
▽試合時間=2時間51分
〔評〕延長12回、兵庫が敵失に恵まれて幸運のサヨナラ勝ちを飾った。後半押し気味に試合を進めていた兵庫は、12回、先頭の十河が遊撃杉本の一塁悪投で一擧二進、中西の三前バントが内野安打となって無死一、三塁の絶好機をつかんだ。
西脇はやむなく満塁策をとり、前畑を歩かせて背水の陣をしいた。続く岸本は二飛、中野も浅く守った遊撃正面に凡ゴロをころがし西脇の満塁策が成功したかにみえたが、またもや杉本がジャッグル、あせって本塁へ低投し、あっ気ない幕切れとなった。
西脇は四回、無死二、三塁として兵庫の先発大野をKOしながら左腕勝の好リリーフに無得点に終わったのがひびいた。勝はシュートとカーブの好配合で、以後西脇をわずか1安打に押さえ、勝利の立て役者となった。
昭和40年7月26日(月)甲子園
▽2回戦
飾磨工 000 400 000=4
県兵庫 001 000 000=1
(飾磨工) 打安点 (県兵庫) 打安点
D 畑 山 300 C 福 山 420
C 早 川 400 F 山 下 311
E 野々村 300 A 川 崎 410
A 吉 田 411 H 藤 田 400
F 中 沢 420 B 十 河 410
G 田 中 411 G 中 西 310
H 赤 石 100 D 前 畑 200
H 水 本 100 H 中 野 110
9 溝 尾 100 E 岸 本 300
@ 出 口 312 @ 大 野 100
B 島 津 310 1 勝 200
計 3164 計 3171
(飾磨)1020202
振球犠盗併残
(県兵)531117
▽失策=飾磨工1(早川)県兵庫1(岸本) ▽試合時間=2時間18分
〔評〕飾磨工は四回一死後、野々村が歩いたあと、吉田、中沢が右中間に連打して大野をKO、同点とした。そしてリリーフした勝にも田中、出口が右翼にねらい打って一擧4点をあげた。外角球にさからわず流した打法は見事だった。
県兵庫は三回四球と2安打で先行したものの、打線に粘りがなく、八回の無死一、二塁の反撃機もバント失敗とけん制に倒れて逸した。
(昭和40年優秀選手)中西喜雄
〔秋季県高校野球大会地区予選〕
昭和40年8月〜
○県兵庫7−0星 陵
○県兵庫7−0県 商
○県兵庫3−2村野工
○県兵庫5−0滝 川
○県兵庫5−3育 英
○県兵庫7−0長 田
●須 磨5−4県兵庫
〈神戸新聞〉
[秋季県高校野球大会]
昭和40年9月26日(日)神戸市民球場
▽1回戦
北 条 000 000 010=1
県兵庫 000 200 01X=3
(北 条) 打安点 (県兵庫) 打安点
C 大 作 400 G 大 野 301
E 佐々木 420 @ 勝 500
G 岩 本 410 E 岸 本 400
H 千 石 420 F 藤 田 300
F 三 船 400 C 柳 瀬 310
A 藤 田 200 D 前 畑 310
2 高 井 100 A 森 川 310
D 小 牧 400 2 和 佐 000
@ 藤 原 100 B 志 水 322
1 前 田 100 H 武 蔵 110
B 丸 山 300
計 3250 計 2863
(北条)1211006
振球犠盗併残
(県兵)2715011
▽二塁打=志水 ▽暴投=前田 ▽打撃妨害=高井2(打者志水、森川)
▽失策=北條3(藤田、高井2)県兵庫2(前畑、武蔵)
▽審判=古金、杉本、清水 ▽試合時間=2時間26分
〔評〕県兵庫は11残塁と、もたついたが、勝の安定したピッチングで危なげなかった。勝は左腕の持ち味を生かした外角一杯へのストレートを効果的に使い、コントロールのいいカーブを巧くコンビネーションして12三振を奪った。
この勝に比べると北条の両投手はまだ荒削りだ。先発した下手投げの藤原はコントロール不足。救援前田は重みのある球を生かし切れなかった。投手力の差が勝敗につながったといえよう。
県兵庫は四回藤田四球、二盗、森川三遊間内野安打で二死一、三塁、志水が1−2後の真ん中高めの好球を左前打して先制、代わった前田から連続四球を選び、押し出し点を追加。
八回には志水再度の殊勲打(左中間二塁打)でダメ押した。北条は八回佐々木の好打に敵失が重なって1点を返しただけ。上位打者はよく勝の球に食い下がっていたが、下位は力不足だった。
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