昭和41年(54陽会)1966年

NO3

〈神戸新聞〉
[第9回県高校選抜野球姫路大会]
昭和41年4月10日(日)姫路球場
▽1回戦
 飾磨工 100 000 210=4
 県兵庫 000 000 000=0


 (飾磨工) 打安点    (県兵庫) 打安点
 G 田 中 410    @ 大 野 400
 D 畑 山 510    H  勝  410
 @ 野々村 411    A 岸 本 400
 H 溝 尾 500    F 藤 田 400
 A 赤 石 310    D6 柳瀬 410
 C 早 川 200    B 武 蔵 310
 B 福 本 400    G 志 水 300
 E 島 津 431    E4 前田 300
 F 三 俣 210    C 江 本 100
              5 前 畑 200
     計 3382        計 3230

 (飾工)561309
     振球犠盗併残
 (県兵)300015

 ▽二塁打=野々村 ▽失策=飾磨工2(畑山、三俣)県兵庫3(岸本、柳瀬、武蔵)
 ▽試合時間=1時間57分

〔評〕県兵庫は左腕勝の肩が回復していないため大野を八カ月ぶりにマウンドへ送り、捕手には遊撃手の岸本をコンバートするなど思い切った守備変更を見せたが好調の飾磨工に圧倒された。

 飾磨工は一回畑山、野々村の単長打で先行、七回にはチャンスに2敵失に恵まれて2点、八回には当たり屋島津の適時打でダメ押し点をあげた。また野々村はストレート、カーブを慎重に低めにコントロールして3安打に完封した。

 県兵庫はほとんど投球練習をしていない大野に好投を望むのは無理としても肝心の攻撃陣が3安打の散発に終わったのは不甲斐ない。

〈神戸新聞〉
[春季県高校野球大会]
昭和41年5月8日(日)報徳学園
▽2回戦
 県兵庫 000 010 000=1
 市神港 000 000 000=0


 (県兵庫) 打安点    (市神港) 打安点
 G 大 野 410    G 新 村 420
 @  勝  400    E 東 沢 300
 A 岸 本 400    H 川 崎 100
 F 藤 田 310    R 山 口 000
 D 前 畑 300    H 方 田 200
 B 武 蔵 400    9 角 本 100
 H 志 水 430    H 森 崎 100
 C 江 本 100    @ 後 藤 300
 H 篠 田 100    A 宮 地 310
 4 和 佐 100    C 宿利原 300
 E 前 田 420    D 深 山 300
              B 福 富 300
              F 小 田 310
     計 3370        計 3040

 (県兵)140319
     振球犠盗併残
 (市神)300023

 ▽三塁打=志水 ▽二塁打=新村 ▽失策=県兵庫1(前畑)市神港1(宿利原)
 ▽審判=木下、古金、井上 ▽試合時間=1時間53分

○市神港、三塁を踏めず○
〔評〕県兵庫五回の1点は無死志水が外角球を右越え三塁打、江本四球のあと前田の二ゴロが野手のトンネルを誘発してあげたもの。一回の無死二、三塁、六回の一死満塁、七回の無死二塁を逸機するなどほめられる攻撃内容ではなかったが、勝の好投でまずあぶなげのない試合運びだった。

 勝は今までよりストレートを多く投げ、走者が出ると得意のカーブを使った。まだスピードは十分でないが、市神港に三塁を踏ませず、4安打に完封したあたりさすがだ。
 市神港の後藤投手はからだに恵まれているわりに、これを生かし切れないため、バネがなく、球そのものが平凡。打力のあるチームなら相当打ち込まれるに違いない。

 打線も一番新村のうまいミートが光っただけ。他の打者は振りが弱く、四回無死新村が右中間二塁打した唯一の好機も生かせなかった。

昭和41年6月5日(日)神戸市民球場
▽3回戦
 県兵庫 000 000 000=0
 洲本実 000 010 000=1


 (県兵庫) 打安点    (洲本実) 打安点
 G 大 野 420    E 長 尾 410
 B 武 蔵 200    D 前 田 400
 A 岸 本 410    F 梅 原 410
 F 藤 田 410    C 櫻 井 310
 D 前 畑 400    A 奥 田 310
 @  勝  300    G 西岡博 200
 H 志 水 300    B 細 川 211
 C 江 本 200    3 福 島 100
 H 森 川 100    @ 西岡三 300
 4 和 佐 000    H 不 藤 300
 E 前 田 300
     計 3040        計 2951

 (県兵)731107
     振球犠盗併残
 (洲実)711006

 ▽三塁打=桜井 ▽二塁打=藤田、大野 ▽失策=県兵庫2(勝2)洲本実1
 (福島)▽審判=古金、林、大黒、杉本 ▽試合時間=1時間51分

〔評〕洲本実は五回先頭奥田が中前打、西岡博のバントで二進したあと、細川が1−2後の内角高め球を強引に三遊間突破安打して貴重な1点をあげ、西岡三の好投で逃げ切った。

 県兵庫は投打に調子が落ちている。勝は後半スタミナをなくしているし、打線も振りが弱い。八回大野の中堅左への二塁打で一死三塁と追い上げる好機を迎えたが、岸本の遊ゴロで大野が本塁寸前に刺されてしまった。
 かなりいい当たりだっただけに本塁突入は無理と思えた。