昭和10年(23陽会)1935年

NO3

〔練習試合〕
 昭和10年9月24日(火)明石グラウンド
 開始午後2時42分=閉戰4時15分 試合時間=1時間32分
 神戸二中 000 000 010=1
 明石中學 200 103 00A=6


 〔二 中〕 打得安犠盗三四残
 9 田 淵 40000300
 7 山 本 30000010
 8 葛 野 40100001
 1 加 島 40000000
 3 矢 野 31200000
 6 池 田 20000010
 4 津 田 30001001
 5 高 原 30100001
 2 木 村 30000100
     計 291401423

 〔明 中〕 打得安犠盗三四残
 6 河 西 31101021
 9 海 原 30110111
 3 八 木 41000011
 151 井 筒 41101012
 7 松 下 41302013
 515 土 出 21000022
 4 井 村 30100023
 2  凋  20000010
 2 三 國 20000001
 8 岩 切 41100000
     計 31681411114

 △二壘打=井筒、井村

※日、時、場所不明
 第一神港 122 000 000=5
 神戸二中 000 222 00A=6


 〔一神港〕 打得安犠盗三四残
 6 露 口 41000022
 4 佐 野 50100200
 8 辻 田 40001013
 7 大 多 20000032
 5 山 崎 41101012
 1 橋 本 41010000
 9 向 井 31101022
 2 井 上 41101111
 3 朝 倉 40100212
     計 34551451114

 〔二 中〕 打得安犠盗三四残
 9 田 淵 51200200
 7 山 本 32200122
 28 葛 野 40110001
 1 加 島 41100001
 3 矢 野 41201001
 6 池 田 31202111
 4 津 田 40000002
 5 高 原 40001001
 8 奥 田 10000000
 2 木 村 30000000
     計 3561014439

 △三塁打=向井 △二塁打=池田、朝倉

昭和10年9月28日(土)
 午後2時49分開始=5時50分閉戦 所要時間=3時間1分
 審判・山脇(球)福島、道下(壘)
 神戸二中 320 210 010=9
 御影師範 142 200 000=9

 (9回引き分け)

 〔二 中〕 打得安犠盗三四残
 9 田 淵 22000240
 7 山 本 43101022
 8 葛 野 21011033
 1 加 島 51300013
 3 矢 野 30100032
 6 池 田 60101102
 4 津 田 50000210
 5 高 原 31100022
 2 木 村 31000122
     計 33971361816

 〔御 師〕 打得安犠盗三四残
 6 八 島 42100022
 4 岩 田 30100033
 17 村 上  60400004
 71 中 内 50101212
 8  岡  50000100
 9 中 川 51100001
 2 檜 垣 31000221
 3 坂 本 52001200
 5 宮 崎 33201020
     計 399100371013

 △二壘打=山本

昭和10年9月29日(日)神戸市民グラウンド
 開始午後零時30分=閉戰2時55分 試合時間 2時間25分
 審判・某(球)有本、荒木(壘)
 報徳商業 004 100 000=5
 神戸二中 100 000 001=2


 〔報 徳〕 打得安犠盗三四残
 4 森 澤 40001122
 3 野 本 30000120
 8 上 山 41002012
 1 赤 石 51200001
 2 古武家 41103111
 6  嶋  41100012
 7 守 山 41000111
 9 菅 野 20200011
 9 柴 田 10000011
 5 江 平 40000210
     計 35560661111

 〔二 中〕 打得安犠盗三四残
 9 田 淵 31000110
 9 奥 田 10000000
 7 山 本 30010001
 8 葛 野 31000111
 1 加 島 10001031
 3 矢 野 30101212
 6 池 田 20000022
 4 津 田 40000200
 5 高 原 30000010
 2 木 村 30000011
     計 2621126108

 △本壘打=赤石 △三壘打=赤石

第一回▲報徳、森澤四球直ちに二盗、野本も四球、上山の二匍に野本封殺、森澤三進、上山二盗、赤石右飛、古武家三振。
   △二中、田淵四球に出で山本の投前犠打に二進、葛野四球、加島中飛、矢野の中堅安打を矢野逸し、田淵生還、葛野三進、矢野二進、池田投飛するも一點を先取する。
第二回▲報徳、嶋一飛、守山二匍、菅野右翼線上に安打を放って出で江平の四球に二進、森澤三匍して江平を封殺。
   △二中、津田三振、高原捕手のファウル飛球に倒れ、木村二匍。
第三回▲報徳、野本三振、上山二匍後赤石右翼越に本壘打を放つ、古武家中堅前に安打して二盗、嶋四球、守山の二匍を野手一壘に暴投し古武家生還、嶋三進、守山二進、菅野打者の時投手三壘に牽制球を悪投し、嶋生還、、守山三進、菅野の左飛に守山生還、江平三匍失、森澤三振したが一舉四點を舉げ遂に三點をリードす。
   △二中、田淵二匍、山本遊撃直球、葛野三振。
第四回▲報徳、野本左飛、上山四球に出で二匍、赤石の右中間を抜く三壘打に上山生還、古武家四球直ちに二盗、嶋投匍、守山打者の時赤石本盗を企て本壘に憤死す。
   △二中、加島四球、矢野三振、池田遊匍して加島と共に併殺。
第五回▲報徳、守山三振、菅野死球に出たが江平三壘ファウルに倒れ森澤二飛。
   △二中、津田三匍、高原四球に出たが木村の二匍に併殺。
第六回▲報徳、野本四球、上山投匍にバントしたが野本を封殺、赤石三匍失、上山二進、古武家二飛、嶋遊飛。
   △二中、田淵三進、山本三匍、葛野一飛。
第七回▲報徳、守山投匍、(菅野に替って柴田)投匍、江平三振。
   △二中、加島四球、矢野三進、池田四球に加島二進、津田三振、高原遊匍。
第八回▲報徳、森澤四球、野本捕手ファウル飛球、上山打者の時森澤二匍したが捕手からの好球に殺さる、上山右飛失に出たが赤石の遊匍に封殺。
   △二中、木村二飛、田淵遊匍、山本三匍一壘失に生きたが葛野遊飛。
第九回▲報徳、古武家三匍失、二盗、嶋右前安打に古武家一舉本壘を突き右翼から投手、投手から捕手のリレーに本壘に憤死。其の間に嶋二進、守山四球、柴田の死球に走者二三進、江平三振、森澤一匍。
   △二中、二中最後の攻撃に奮起し、加島、矢野、池田四球に續き無死滿壘の好機を迎ふ、津田遊飛、高原の二匍に加島生還、走者二三進、木村の四球に再び滿壘、田淵のPH奥田投匍して萬事休す。

〔後記〕今夏の復讐を此の一戦に晴らさんものと、戰前の意氣ものすごく敵を壓してゐた。此の戰に於て、加島投手の出來は普通なるも味方の攻撃振はず、遂に安打、矢野の一本に過ぎず、しかも九回最後の攻撃の絶好の機會をも一點を物にしたのみ、或は此の回、勝利の位をくつがへしたかも知れぬ瀬戸際であった。

 要するに二中の攻撃力の不足を物語ると共に、最後のねばりにかけてゐた。三回の四點に加島がもし氣を悪くしてゐなければ次回の一點も得點しなかったかも知れない。九回に於ける我軍が敵報徳の選手の敵膽を寒むからしめた事は唯一の収穫として慰められる。

昭和10年10月6日(日)甲子園
 開始午後3時28分=閉戦5時22分 所要時間 1時間54分
 審判・望月(球)鹽見(壘)
 瀧川中學 000 000 130=4
 神戸二中 000 000 000=0


 〔瀧 中〕 打得安犠盗三四残
 5 森 際 40000111
 6 田 中 53100000
 8 三 田 30000020
 1 湯 淺 41100013
 3  淀  40200210
 7 遠 藤 32001014
 9 高 田 41000001
 4 前 川 40000201
 2 阪 井 40000100
     計 3574016610

 〔二 中〕 打得安犠盗三四残
 7 山 本 30101112
 6 池 田 20010010
 8 葛 野 40101101
 1 加 島 40100100
 3 矢 野 30000212
 4 津 田 30000200
 2 木 村 30000100
 5 葛 原 30000000
 9 田 淵 30000200
     計 2803121035

 △二壘打=遠藤

第一回▲瀧中、森際投飛、田中投匍、三田遊匍。
   △二中、山本三振、池田三匍、葛野中飛。
第二回▲瀧中、湯淺三匍、淀遊撃直球、遠藤四球直ちに二盗、捕手二壘に悪投して遠藤三進、高田二匍に入らず。
   △二中、加島一壘ファウルフライ、矢野三振、津田三振。
第三回▲瀧中、前川、阪井共に三振、森際四球に出で二盗したが捕手の好投に死す。
   △二中、木村三振、高原遊匍、田淵三振。
第四回▲瀧中、田中三遊間安打、三田中堅直球、湯淺三遊間安打、田中二進、淀打者の時田中三盗せんとしたが捕手よりの好球により死す、淀三振。
   △二中、山本遊撃頭上を抜く安打に出で池田の投前犠打に二進、續く葛野の三遊間安打に三進、葛野二盗、一死二、三壘の好機となったが續く加島、矢野三振に討取られ絶好のチャンスを逸す。
第五回▲瀧中、遠藤中越三壘打に出でたが高田一飛、前川三振、阪井三飛。
   △二中、津田三振、木村遊匍失、高原三飛、田淵打者の時木村二盗して刺さる。
第六回▲瀧中、森際三振、田中二匍、三田死球、湯淺遊匍。
   △二中、田淵右飛、山本四球二盗、池田三飛、葛野一匍。
第七回▲瀧中、淀遊匍、遊撃一壘へ高投して二進、遠藤の右前安打に生還、一點を先取す。高田投飛、前川三匍失、走者二進、阪井一飛。
   △二中、加島中堅前に安打したが矢野投前バントに二壘に封殺、津田中飛、木村三匍。
第八回▲瀧中、田中遊匍し之が内野安打となる。三田の四球に二進、湯淺も四球に走者二、三進、淀死球で田中押出す。遠藤の遊匍は三田を本壘に封殺す。高田三遊間を抜き湯淺、淀生還、遠藤二進、前川右飛、阪井一飛。しかしこ回三點をあげ四對零とひらく。
   △二中、高原投飛、田淵三振、山本遊匍。
第九回▲瀧中、森際二匍失、田中の三壘を抜く安打に二進、三田左飛、湯淺の遊匍に田中封殺、森際三進、淀三振。
   △二中、池田四球、葛野三振、加島一飛、矢野四球、津田打者の時池田投手牽制球にかゝり死し二中惜を呑む。

〔練習試合〕
 昭和10年11月1日(金)神戸三中
 開始午後1時36分=閉戦3時40分 所要時間 1時間54分
 審判・松森(球)關谷(壘)
 神戸三中 101 000 040=5
 神戸二中 200 520 01A=10


 〔三 中〕 打得安犠盗三四残
 5 吉 田 51200012
 1 海老原 51100113
 7 塚 田 40100213
 2 安 積 10000045
 3 箪 原 50000400
 4 水 野 50100001
 6 宮 田 41000210
 9 大 前 10000110
 9 北 澤 21000010
 8 竹 野 21000231
     計 345500121315

 〔二 中〕 打得安犠盗三四残
 7 山 本 32200021
 9 田 淵 31010000
 PH 尾 崎 10000100
 9 奥 田 00000000
 8 葛 野 51301001
 1 加 島 41200001
 3 矢 野 31000010
 6 池 田 41000101
 2 木 村 41100200
 5 高 原 40000100
 4 津 田 32200011
     計 34101011545

△本塁打=葛野△三塁打=加島△二塁打=山本

24陽会(昭和11年卒)
 福島 一夫    遊撃
 池田 繁久    三塁
 道下 久雄    二塁
 若原 謙次    右翼
 吉田 雅弥