昭和54年7月27日(金)神戸市民球場
▽準々決勝
舞 子 000 012 000=3
県兵庫 001 000 000=1
〔舞 子〕 打得安打三四犠盗失
数点打点振死打塁策
D 田中稔 411000000
C 田 村 310020100
E 田中康 402200010
G 田中武 400000000
B 浜 上 401000001
H 田中一 400020000
F 中西隆 411010000
A 田中治 401110000
@ 小 原 100000000
1 吉 岡 200000000
計 3436360111
〔県兵庫〕 打得安打三四犠盗失
数点打点振死打塁策
F 川 崎 212002000
E 奥 野 201100201
G 寺 本 401000010
H 杉 本 400020000
B 池 田 400000000
@ 神 崎 401010000
C 田中悦 401000000
D 春 藤 401000000
A 西 田 300010000
H 中 野 100010000
計 3217152211
▽三塁打=田中康 ▽二塁打=田中治 ▽暴投=小原 ▽併殺=舞1、兵0
▽残塁=舞5、兵8 ▽2時間27分
投手成績 回 打安三四失自
小 原 23/1 1232111
吉 岡 63/2 2443100
神 崎 9 3566033
〔評〕古豪兵庫に1点を先取された新鋭の舞子は、五、六回の好機に3点を奪い逆転。三回途中から救援したエース吉岡の力投で逃げ切った。
四回まで舞子は兵庫のエース神崎のヒザ元に食い込む速球に手が出ず無安打。しかし、五回先頭の浜上が二遊間突破する初安打。一死後中西隆の一ゴロは併殺打となり、二死となったが、続く田中治がセンター頭上を抜く二塁打で一塁走者中西隆が一気にホームを踏み同点。
こうなれば追う者の強み。六回にはトップ田中稔が右前安打。すかさず田村が投前へ送りバント。これも野選となり無死一、二塁と絶好の勝ち越し機をつかんだ。ここで田中康が右中間を深々と破る2打点三塁打。これが結局決勝点となり勝負がついた。
兵庫は三回一死後、川崎四球で歩いた後、暴投で二進。続く奥野は2−2と追い込まれた5球目をセンターへはじき返し先制。その後、寺本が二ゴロ野選で生き一、二塁と走者を得点圏に進め、舞子の先発小原をKO。
しかし、代わったエース吉岡に後続が二直、遊飛に打ち取られ逸機。あとは吉岡に4安打散発に抑えられ反撃のチャンスを見出せなかった。
昭和54年秋季大会
〔西神戸〕地区予選
県兵庫 5−0 八代学院
舞 子 5−0 県兵庫
村野工 4−0 県兵庫
県兵庫 6−3 長 田 67陽会(昭和55年卒)
神崎 亮一 投手
西田 耕治 捕手
池田 豊樹 一塁
田中 悦郎 二塁
春藤 浩一 三塁
奥野 忠 遊撃
川崎 雄史 左翼
寺本 健二 中堅
渡辺 勝人 右翼
中山 健二 三塁
石本 慶子 マネ
大塚 昌代 マネ
吉田 佳子 マネ
松山美登里 マネ
入学式の翌日に野球部が練習しているグラウンドへ行き入部願を出しに行ったことを今でも微かに記憶している。
入学前までは、兵庫高校野球部が第1回全国野球大会に出場し、また、選抜大会にも出場した名門校であることなど全く知らなかったが、入部後、練習の指導に訪れた先輩たちの話などを聞き、伝統ある野球部であるという思いを強く持った。
私たち67陽会の新入生にも中学校当時の野球部のキャプテンをしていた者が4人もいたし、リトルリーグ?で活躍し大阪球場でホームランを打ったとの噂のあった瀧上君(1年生のとき、練習中に事故に遭い野球を断念せざるを得なかったが、彼がそのまま野球を続けていたら、もっと強いチームになっていたと思う)など好選手がそろっていた。
そんな私たちが3年生になり、最後の夏の大会前は、チームの状態も良く、有力校と呼ばれるチームとの練習試合でも互角の戦いをしていた。先輩も期待していたのか、3年間で初めて大会前に壮行会を開いてもらったが、壮行会のあと、キャプテンの田中君と1回戦で負けたら−と気の弱いことを話したことを覚えている。
その心配を吹き飛ばすようにチームは勝ち進み、ベストエイトまで進出した。
特にエースの神崎君の活躍は目覚ましく、2回戦(1回戦は不戦勝)の吉川戦を25−05回コールドゲーム、3回戦の伊川谷戦は1−0、4回戦の三田戦を2−0、5回戦の兵庫商戦を4−0と4試合に登板して無失点の快投を演じた。
吉川戦はあまりの大差で途中で杉本君と代わったが、3試合連続完封は素晴らしかった。
準々決勝の舞子高校戦は、神戸市民球場であり、多くの在校生、OBの応援を受けながら1−3で敗れたが、3年間の集大成としていい試合をすることが出来たと思っている。一片の悔いのない野球部生活を過ごせた満足感と充実感でいっぱいだ。
高校野球のシーズンになると新聞紙上に載る母校のことが気になり、つい目が行ってしまう。常に後輩たちの動向を見つめている。
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