昭和54年(67陽会)1979年

NO1

[対県神戸高野球定期戦]
昭和54年5月10日(木)神戸市民球場
 県神戸 000 000 000=0
 県兵庫 207 011 10X=12


〔評〕県神戸の先発白木は、立ち上がり制球が悪く初回、先頭打者の四球をきっかけに2点を失う苦しいスタート。さらに3回打者11人による決定的な7点を献上、敗戦が決定的になってしまった。

 県神戸は、県兵庫の神崎を最後まで打ち込めず、2回山本直が放った三塁線、9回牛島のセンター前の2安打のみで、完封負けを喫した。

【第61回全国野球選手権大会兵庫予選】
◎県予選登録メンバー◎
 部長 田中  勝
 監督 上月 賢三
 投手 神崎 亮一B
 捕手 西田 耕治B
 一塁 池田 豊樹B
 二塁◎田中 悦郎B
 三塁 春藤 浩一B
 遊撃 奥野  忠B
 左翼 川崎 雄史B
 中堅 寺本 健二B
 右翼 渡辺 勝人B
 控  中山 健二B
 〃  杉本 晶佳A
 〃  中野 和也A
 〃  伊勢田 晋A
 〃  谷川 佳隆A
 〃  中ノ原浩一郎A
 〃  田中 直弘A
 〃  川西 敏樹A

〈神戸新聞〉
昭和54年7月19日(木)明石球場
▽2回戦
 県兵庫 1333 51=25
 吉 川 000 00=0

 (5回コールドゲーム)

 (県兵庫) 打安点
 F 川 崎 310
 E 奥 野 211
 H 中 野 111
 6 中ノ原 000
 G 寺 本 222
 H1 杉本 325
 B 池 田 647
 @9 神崎 323
 C 田中悦 312
 D 春 藤 001
 H5 中 山 210
 A 西 田 323
     計 281725

 (吉 川) 打安点
 E 相 良 200
 D 岸本尚 200
 G1 山崎 200
 A 勝 田 200
 F 岸本弘 200
 H 隈 本 200
 @8 告野 100
 C 岸本和 100
 B 小 林 100
     計 1500

(兵)018440010
   振球犠盗失併残
(吉)5000100

 ▽本塁打=神崎 ▽三塁打=田中悦、杉本、中山 ▽二塁打=池田2、杉本、寺本
 ▽暴投=告野、山崎2 ▽1時間38分

〔評〕あまりにも力が開き過ぎていた。吉川は九人が守りにつくとベンチに残る選手はたった一人。先発の告野、救援の山崎ともストライクを取るのがやっと。

 初回、告野は6四球、5安打で降板。そのあと山崎は4四球1安打。兵庫は初回だけで打者十九人で大量13点。二回にも神崎がランニングホーマーするなど走者が塁上を駆けめぐった。
 吉川は兵庫の神崎−杉本をまったく打てず、記録的な大敗。

昭和54年7月23日(月)明石球場
▽3回戦
 伊川谷 000 000 000=0
 県兵庫 000 001 000=1


 (伊川谷) 打安点
 C 平 野 410
 E 原 田 300
 H 内 藤 100
 F 高橋安 100
 7 新 井 200
 B 阿 部 300
 G 石 橋 300
 H 吉 本 310
 R 土 井 000
 9 高橋伸 000
 @ 東 田 300
 A 奥 田 300
 D 春 田 300
     計 2920

 (県兵庫) 打安点
 C 平 野 410
 E 原 田 300
 H 内 藤 100
 F 高橋安 100
 7 新 井 200
 B 阿 部 300
 G 石 橋 300
 H 吉 本 310
 R 土 井 000
 9 高橋伸 000
 @ 東 田 300
 A 奥 田 300
 D 春 田 300
     計 2920

(伊)8000012
   振球犠盗失併残
(兵)15111006

 ▽二塁打=杉本、川崎 ▽暴投=神崎 ▽2時間

〔評〕本格派の東田(伊川谷)左腕神崎(兵庫)の息づまるような投手戦。ともにスピード、制球力とも最高の出来と思われたが、神崎がわずかに投げ勝った。
 兵庫六回の決勝点は幸運だ。

 一死後、伊勢田と川崎の短長打で二、三塁。二死後、寺本四球で満塁とした。続く杉本の一打は内角球につまった遊撃前の飛球。これが懸命に前進する野手の前に落ちる内野安打となり貴重な1点を挙げた。

 伊川谷は神崎の小気味よい速球に振り遅れてわずか2安打。三塁も踏めなかった。東田も球威では負けず、兵庫の全員から15三振を奪う力投だったが、ツキのなさに涙をのんだ。