一 名も千載にかんばしき
湊川原の片ほとり
黎明の光身に浴びて
希望に生ける健児あり
二 ああ新興の気を負ひて
濁世の中にわれ立てば
自覺の琴は高鳴りて
熱血沸くを覺ゆかな
三 時代の風の吹き荒れて
道義のひかり衰へぬ
起つべき時は今なるぞ
至誠の道をひとすぢに
四 花の装ひ蝶の舞ひ
浮華の夢をばわれ説かじ
質素の風を帆に孕み
勤儉の海漕ぎ行かむ
|
五 雨露風雪と戦ひて
武陽が原に膽を錬り
剛健の質鍛ひなば
やがて雄飛の時は來む
六 自重と自治の精紳の
根ざしを深く固めつつ
前途の闇を照さむは
吾等が負へる使命なり
七 起てや武陽の健男児
紀元は已に開けたり
流風四方を薫じつ
尊き歴史作らなむ
|