定期戦観戦記 【元デイリースポーツ記者 武陽野球倶楽部 47陽会 浜田 直人】
五月晴れの好コンディション。そこへ両校生徒による応援団の熱っぽい声援と、威勢のいいブラスバンドの演奏が定期戦を一層盛り上げた。
そんな雰囲気に呼応するように、試合は追いつ追われつの大接戦だ。兵庫は2回、二死一、三塁でボークに恵まれて1点を先行。3回、3長短打で2点を許し逆転されると、その裏二死三塁から敵失で同点とした。
兵庫に守りのミスが出たのは中盤に入ってから。4回、無死から二塁手と一塁手が連続エラー。バントで二、三塁とされたあと、犠飛で1点を勝ち越された。さらに5回にも一死一、二塁から二塁手のエラーと犠飛で2点を献上した。
3点差を追って、それでも兵庫の攻撃は粘り強かった。5回松本の四球を足場に2つの暴投で1点。6回には齋藤の右前打のあと岩田が左線に二塁打して1点差に追いついた。
7回、疲れの出た松浦が3長短打などで3点を許すと、その裏すぐ反撃。無死から5連続四死球と大野の中前打で4点を奪い同点とした。
追いつ追われつの大接戦に兵庫がケリをつけられたのは8回。3安打とエラーで2点を許した。
兵庫の失策数は5。そのほとんどが失点に結びついた。野球にミスはつきもの。エラーは責められないとしても、マウンドの先発松浦の足を引っ張り敗戦につながったのは確かだろう。大きな課題が浮き彫りになった。
栄監督の話「守りの差がでました。弱いチームの典型です。つねに守りの向上に取り組んでいるのですが…」
松浦投手の話「調子は普通でした。ただ、終盤、疲れから球に勢いがなくなった感じがします」
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