昭和29年(42会)1954年

NO4

昭和29年11月7日(日)神戸市民球場
▽準決勝
 県兵庫 002 010 014=8
 芦 屋 001 000 000=1


 (兵)45155211   森滝−高橋
    打安振四盗失
 (芦)3367506   清田−古藪

〈神戸新聞〉
☆県兵庫優勝

昭和29年11月14日(日)神戸市民球場
▽決勝戦
 県尼崎 000 000 000=0
 県兵庫 010 120 01X=5

 〔県尼崎〕 打安失   〔県兵庫〕 打安失
 46 西 上 310   6 鳴 川 300
 61 今 津 310   4 藤 本 410
 19 武 内 410   3 岡 本 310
 8 高 橋 400   8 三 瀬 210
 3 田 中 400   7 天 野 310
 2 岡 田 200   1 森 滝 300
 7 竹 村 300   2 高 橋 320
 9 中 尾 200   5 長 岡 200
 4 土 居 100   H 広 沢 110
 5 佐 藤 300   5 石 原 000
             9 小 橋 300
     計 2930       計 2770

 (県尼)115241
     犠盗振球残併
 (県兵)214660

 ◇二塁打=武内、三瀬、天野、岡本 ◇野選=岡田 ◇暴投=武内
 ◇試合時間=1時間49分

〔評〕県尼崎は県兵庫森滝投手のシュートとカーブのコンビネーションに幻惑されいたずらに凡打を重ね、安打3本の貧攻に加え投手武内の投球が高目にきまり、それを痛打されては敗戦も当然である。

 県兵庫は二回三瀬、天野の連続二塁打で1点、四回には岡本の二塁打を足場に二つの犠打で1点、五回には2安打と1死球で二死満塁と武内を攻め代わった救援の今津より岡本死球、三瀬四球と決定的な2点をあげた。

〈神戸新聞〉
【秋季近畿大会】

昭和29年11月21日(日)春日野球場
▽1回戦
 高田工 010 001 011=4
 県兵庫 000 000 000=0


 〔高 田〕 打安失   〔県兵庫〕 打安失
 6 仲 川 410   6 鳴 川 400
 5 小 松 301   4 藤 本 400
 3 木 南 300   3 岡 本 410
 3 福 田 320   8 三 瀬 400
 3 倉 田 000   7 天 野 300
 9 坂 本 420   H 広 沢 100
 2 谷 車 300   1 森 滝 301
 4 山 本 400   2 高 橋 200
 1 成 瀬 310   2 渡 部 100
 7 山 田 200   5 長 岡 111
             5 石 実 000
             9 浜 西 200
             9 小 橋 100
     計 2961       計 3022

 (高田)414130
     犠盗振球残併
 (県兵)0111251

 ◇三塁打=岡本、福田 ◇二塁打=坂本 ◇試合時間=1時間55分

〔評〕高田は二回福田、坂本の連続長単打で先取点をあげてから元気づき六回には仲川の安打と小松のバント野選を福田の適時打でものにし八、九回にも追加点をあげて快勝した。これといった鋭さを持たなかったにもかかわらず巧みなコーナーワークで兵庫の打者を料理していった成瀬の健投と福田の好打が高田の勝因である。

 一方、兵庫の森滝は得意のシュートが決まらずもっぱらカーブに頼ったのがかえって高田の打棒を誘発する結果を招いた。兵庫はしばしば走者を塁上に出したが三回浜西が右前痛打を放ちながら一塁で刺されるという不首尾もあって無死一、二塁のチャンスを逸したりした。いずれにしても悪球に手を出して11三振を記録した攻撃ぶりでは勝てるはずがない。