昭和29年6月10日(木)神戸市民球場
▽3位決定戦
芦 屋 004 000 010=5
県兵庫 000 020 000=2
(芦 屋) 打安失 (県兵庫) 打安失
6 山 本 530 5 田 中 212
5 石 田 302 6 鳴 川 301
8 沢 田 410 39 川 上 400
7 織 田 300 8 三 瀬 300
3 西川兄 420 2 中 西 300
2 西 岡 300 4 城 野 410
1 清 田 311 9 天 野 100
4 森 本 200 3 岡 本 200
9 小 島 310 1 森 滝 310
H 石 原 000
7 宮 本 300
H 藤 本 100
計 3083 計 2933
(芦 屋)623480
犠盗振球残併
(県兵庫)2010571
◇三塁打=西川兄 ◇二塁打=西川兄 ◇試合時間=1時間59分
〔評〕いつ打ち切られるか知れない雨中戦では先取点が大きくものをいうだけに両軍の先制意欲はすさまじかった。しかし、積極打法に出た芦屋は三回四球の森本を送った後敵失と四球で満塁とし沢田のテキサス、織田の犠飛と西川の右翼越三塁打で大量4点をあげ大勢を決した。
一方兵庫も反撃を見せたが、攻撃が粗雑に過ぎ五回敵失から2点をかえしたものの三振10を喫するみじめさで芦屋の軍門に降った。風雨をもいとわず泥にまみれて健闘した両軍に心から敬意を表しておこう。
〈朝日新聞〉
【第36回全国野球選手権大会兵庫予選】
昭和29年7月24日(土)甲子園
▽2回戦
市伊丹 000 000 000=0
県兵庫 100 201 00A=4
〔市伊丹〕 打安失 〔県兵庫〕 打安失
遊 小 林 411 三 田 中 410
三 上 村 412 一 岡 本 410
左 鉄 谷 401 右 川 上 310
投 石郷岡 310 中 三 瀬 200
中 足 立 300 捕 中 西 420
捕 工 藤 301 二 城 野 400
右 正 井 300 左 宮 本 310
一 北 310 遊 鳴 川 310
二 山 本 300 投 森 滝 300
計 3045 計 3070
(市伊)4000
振四犠盗
(県兵)6431
△併殺=市伊1
〔評〕県兵庫は一回二死後から2四球、安打、敵失で一点、四回には2安打、2敵失などで決定的な二点をあげ、六回にも加点して一方的に市伊丹を破った。市伊丹はピンチに再三演じた野手の失策が命取りとなった。
昭和29年7月28日(水)甲子園
▽3回戦
加古川東 000 001 001 2=4
県兵庫 000 100 001 0=2
(延長10回)
〔加古東〕 打安失 〔県兵庫〕 打安失
三 平 野 511 三 田 中 500
遊 橋 本 410 一遊 岡本 411
中 永 田 300 中 三 瀬 410
捕 松 沢 520 捕 中 西 500
投 高 田 320 一 松 野 000
左 角 田 410 左 天 野 411
二 八 木 512 右 川 上 310
右 井 上 410 二 城 野 200
一 佐 伯 400 PH 藤 本 000
捕 高 橋 100
遊 鳴 川 301
二 宮 本 101
投 森 滝 300
投 広 沢 110
計 3793 計 3654
(加古東)8421
振四犠盗
(県兵庫)17521
〔評〕県兵庫は二回無死一、二塁の好機を下位打者の不振で逸したのち四回一死後、左越二塁打で出た天野が捕逸で三進、城野のスクイズ成功して一点を先取した。
六回加古川東は二死後四球と安打で走者一、二塁の時、高田の放った左越二塁打で同点となった。加古川東高田投手は内角へ入るドロップ、県兵庫の森滝投手はシュートとカーブを巧みに織りまぜ、いずれも好投、一点を争う好試合のうち九回を迎えた。
加古川東は四球の高田が犠打で二進後、八木の右前安打を右翼が後逸する間に一挙生還、そのまま押し切るかに見えたが、その裏県兵庫は死球と敵失と代打起用に成功して再び同点となり延長戦となった。十回加古川東は代打で交代した県兵庫の広沢投手に3安打をあびせ、敵失などで二点を入れ終止符を打った。
(昭和29年度優秀選手)城野平三郎、田中博人、川上喜之
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