[対県神戸高校野球定期戦]
昭和49年5月14日(火)神戸市民球場
県兵庫 100 000 113=6
県神戸 100 000 012=4
〔評〕6回を終わって1−1の同点。昨年0−10の大敗を喫している県兵庫は雪辱
に燃えていた。7、8回に各1点を入れ常にリード。県神戸は8回1点、必死の追撃を見せる。
9回県兵庫は3点を加えて勝利を決定づけた。その裏県神戸の反撃を受け2点を取られなお二死満塁、一打同点、逆転のピンチを招いたが後続を断って逃げ切った。
【第56回全国野球大会兵庫予選】
◎県予選登録メンバー◎
部長 柳生 茂
監督 佐々木 豊
投手 上山 卓A
捕手 大賀 茂@
一塁 田中紳二郎A
二塁 奥山 泰仁B
三塁 田中紳一郎A
遊撃 柳川瀬伸二B
左翼 大西 勝A
中堅◎佐伯 良B
右翼 菅沢 弘行@
控 浜野 博直A
〃 金沢 晃@
〃 平川 隆三@
〃 嘉地 克行@
〃 山口 浩A
〃 岩野 久香A
〃 井上 謙治A
〈朝日新聞〉
昭和49年7月19日(金)明石球場 (審判)磯野、山本進、村上研
▽1回戦
明石高専 001 001 10=3
県兵庫 000 702 01=10
(8回コールドゲーム)
〔明石高専〕 打安点
(中) 佐々木 400
(三) 佐 子 211
(二) 村 山 421
(捕) 浜 口 300
(遊)投 寺嶋 300
(一) 後 藤 300
(右) 山 中 411
(左) 大 森 400
(投)遊 猪沢 100
振球犠盗残
761382843
〔県兵庫〕 打安点
(一)田中紳二 421
(三)田中紳一 520
(投) 上 山 421
(二) 奥 山 211
(中) 佐 伯 401
(遊) 柳川瀬 422
(右) 菅 沢 310
(捕) 大 賀 400
(左) 大 西 200
振球犠盗残
38131032106
投 手 回 安
猪 沢 5 6
寺 嶋 2 4
上 山 8 4
▽三塁打=田中一 ▽二塁打=村山、山中、柳川瀬、田中一
▽失策=明5(佐子3、浜口、後藤)
○…兵庫は四回、3安打2四球を織りまぜ打者一巡の猛攻で勝負を決めた。この回、一死後菅沢の左前安打を足場に相手エラーと四球で満塁とし田中二が右前に適時打して同点、続く田中一の三塁ゴロを佐子が本塁に悪送球して2点を追加するなど一挙7点をあげた。
六回にも2点、さらに八回には田中一の二本目の長打を足場にだめ押ししてコールド勝ちした。
明石高専は三回、四球と野選で無死一、二塁とし、佐子の中前安打で先制点をあげたが、肝心なところで失策が続き自滅した。
〈神戸新聞〉
昭和49年7月22日(月)神戸市民球場 (審判)都出、村浜、磯野
▽2回戦
県兵庫 000 010 000=1
市神港 001 300 00X=4
(県兵庫) 打安点
B 田中二 410
D 田中一 400
H1 上山 410
C 奥 山 400
G 佐 伯 310
E 柳川瀬 400
F9 菅沢 311
A 大 賀 200
H2 嘉 地 000
@ 金 沢 100
7 大 西 200
計 3141
(市神港) 打安点
C 片 西 200
G 原 田 221
H 岡 523
F 角 田 410
E 数 岡 420
B 乃 美 300
3 伊 坂 000
@ 山 田 400
A 小 牧 300
D 竹 田 200
計 2974
(兵)8202005
振球犠盗失併残
(神)09120011
▽二塁打=菅沢 ▽1時間57分
〔評〕市神港が四回の3点で勝負を決めた。二死後、3連続四球で満塁のあと、原田が押し出しの死球、さらに岡が中前2点タイムリーを放った。
兵庫は五回、四球、二盗の佐伯を置いて菅沢が左越え二塁打、1点を返しただけに、四回、二死を取ってから突如乱れた二番手上山の無制球が悔やまれる。
一方、市神港の山田は下手投げ特有の浮き上がる球で兵庫打線をほんろうするうまい投球を見せた。投手力の差が勝敗を分けた試合である。
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