昭和35年(48陽会)1960年

NO1

[春季県高校野球大会]
昭和35年5月3日(火)神戸市民球場
▽1回戦
 県兵庫 000 100 000=1
 琴 丘 000 000 000=0


 (県兵庫) 打安点     (琴 丘) 打安点
 7 道 本 410     4 田 中 400
 4 網 野 300     9 松 岡 410
 6 中 村 400     7 中 本 400
 23 丹 羽 311     1 中 山 300
 5 桑 原 300     8 平 田 300
 9 千 葉 310     6 井 上 300
 3長谷川一 210     3 岩 見 210
 2 久 米 100     5 谷 口 200
 1 国 本 300     H 勝 部 100
 3長谷川等 310     5 金 岡 000
               2 北 村 200
               H 荒 井 100
              
 犠盗振球残併打安点     犠盗振球残併打安点
 1150202951     0071312920

 ◇失策=県兵庫0、琴丘1(田中) ◇試合時間=1時間47分

〔評〕試合は国本、中山両投手の投手戦だったが、四回唯一の得点をあげた県兵庫が逃げ切った。四回兵庫は二死二塁から丹羽が右前にタイムリーして決勝点をたたき出した。琴丘の中山は力投していたが、外角球を流し打つ打法を取っている兵庫打者に対して、ツボへ投げ込んだのは失敗だった。

○…それにしても琴丘は余りにも打てない。左腕国本のスローカーブに対して、引きつけて打たないからポイントが大きく狂い、ボールにも手を出した。三人の走者を出したのみで二塁へは一人も送らせず、完敗だった。もっとカーブを打つバッティングの練習が望まれる。

○県尼崎・合田ノーヒットノーランを樹立○
昭和35年5月5日(木)神戸市民球場
▽2回戦
 県兵庫 000 000 000=0
 県尼崎 200 000 20X=4


 (県兵庫) 打安点     (県尼崎) 打安点
 7 道 本 400     6 上 田 420
 4 網 野 300     4 安 沢 200
 6 中 村 200     5 児 玉 300
 23 丹 羽 300     8 長 幡 410
 5 桑 原 200     2 砂 川 421
 H 松 尾 000     3 福 島 200
 5 橋 本 000     3 牛 島 211
 8長谷川等 300     1 合 田 311
 3長谷川一 200     7 由比浜 211
 2 久 米 100     9 新 納 200
 19 国 本 300     9 福 良 110
 9 千 葉 200
 1 伊之坂 000
 H 川 端 100 
              
 犠盗振球残併打安点     犠盗振球残併打安点
 00112112600     2122512993

 △二塁打=牛島 △失策 県兵庫 2 (網野、桑原)県尼崎 0
 △試合時間=1時間55分

〔評〕県尼崎の合田が素晴らしいピッチングを見せた。立ち上がりボールが多かったが、中盤以後は速球を決め、2死球を与えただけのノーヒットノーラン試合を樹立した。県兵庫が打てなかったことを責めるより、合田の快投をたたえたい。

○…県尼崎は打線も活発だった。昨夏の県大会で国本のスローカーブにひねられて敗れた経験があるだけに最初から闘志を燃やしていた。一回は一死三塁後、児玉の三ゴロ失と長幡、砂川の連安打で二点をリード、七回は砂川、牛島、合田の3連打と由比浜の犠飛で二点を加えた。国本のカーブを引きつけて打つうまいバッティングだった。