(イ)投手の投球動作を知ること。
(ロ)安全圏以上に出ることは、却ってスタートを遅らせることになる。
(ハ)スタートはなめらかにすること。助走が必要である。
(ニ)いつでも前進、後退できる体制にいること。
これにはつま先で動作するフットワークが必要である。
(ホ)塁を離れて出ている走者は、球から目をはなさないこと。
踵をつけないこと。この2つが必要である。
(ヘ)走者は、打球の方向(中、右、左の飛球、安打、内野ゴロの場合)によ
り自分のとるべき処置をあらかじめ考えて置くこと。
打者が打席に入るときの心構えを決めておくこと。
投手が打者に投球する時、自分はどんな球を投げようとするか、その決
心をすること。
同じように走者は、次の打球に対しどうするかという決意を、あらかじ
め心に決めておくこと。
しかもこれがとっさの間に頭の中にひらめかねばだめである。
この心構えは走者だけでなく、打者、投手、各守備者、走者など選手の
全部が持たねばならない心構えであって、この心構えが瞬間の間に出来
なければ決して名選手にはなれない。
この心構えがあってこそ、相手の先を制することが出来るのである。
(ト)
走者は、相手チームの守備位置をよく頭の中にあらかじめ入れて置くこと。
さらに外野手の肩の強弱、風の方向なども考慮に入れて置くこと(守備側、打者側も同じである。)
(チ)走者は、投手の球をよく見、球から眼を離してはならない。
打者が打とうとする球、その球を見て動作をとらなければならない。
漠然と打者の打つ姿を見ていては、スタートの失敗する時がある。
必ず打者の打つ球、バットから離れる球を見るのである。
これは各守備者、外野、内野手がバットを離れる球を見て動作のスタートをするのと全く同じである。 |