第3章 投手について

基 本 的 な 心 構 え

(1)

投手の武器は外角低めと内角高めの球であること。

(2)

投手はどんな球を投げるにしても、同じ投球動作が絶対に必要である。

(3)

投手は強い手首、強い脚力が必要である。

(4)

技巧を知ることは必要であるが、技巧に頼ってはならない。
技巧に頼るものは技巧に溺れる。

(5)

速球、緩球、曲球、何れの球でも気を許した球は、絶対投げてはならない。

 

アウトの数、カウント、走者の位置などを基本として、はっきり、次はどうす
 べきかという決心の定まらぬうちに球を投げてはならない。

 

スッポ抜ける球は投げないこと。これは練習で反復練習すること。

(6)

四球を恐れるな、しかし四球を恐れよ。

(7)

捕手を信頼せよ。捕手の要求通りの球を投げよ。又投げられるように練習せよ。 
捕手の要求通り投じ、これを打たれた場合でも、投手は、その責任を充分尽くしたものである。
捕手を信頼せず勝手気儘な投球をするよりも勝ること数倍である。

(8)

功をあせるな、三振をとるより凡打に打ちとることを考えよ。
功をあせることは、力投しすぎて自ら墓穴を掘るものである。

(9)

第1打者には全力を傾けよ。

(10)

相手を恐れるな、死中に活を得ること大なり。
相手を見くびるな、一つの油断が、大きな悪結果を招くこと大である。

(11)

相手を研究せよ。

(12)

投手は重要な内野手である。その役割は大きい。

(13)

投手は緩球、速球、曲球、何れも同じ動作で投球しなければならない。

(14)

曲球は曲がるから打てないのではない。
タイミングが外れるから打ち損じるのである。

(15)

緩球は速球に勝つ威力があることを知らねばならない。

(16)

困った時には外角低目を投げよ。

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