2013年5月9日(金) 神戸高校グラウンド
13:17〜15:09 

平成25年度、対神戸高校野球定期戦が5月9日、神戸高校第1グラウンドで行われた。兵庫は先発中田亨が不調で1回いきなり3失点。2回2点を返し反撃したものの、5、6回に追加点を許し、完敗を喫した。
 

兵庫、攻守に圧倒されて完敗
投手陣整備の緊急課題が浮上

兵 庫   0 2 0   0 0 0   0 0 0 2
神 戸   3 0 0   0 3 2   0 0 X 8
                     
  【兵  庫】        
E       4   2   0  
C       2   0   0  
4       0   0   0  
H     4   1   0  
G       3   0   0  
@     2   0   0  
1       1   1   0  
1       1   0   0  
A       3   1   0  
2       0   0   0  
H       1   0   0  
F       4   1   0  
B       1   0   0  
H     1   0   0  
3         0   0   0  
H       1   0   0  
D       3   0   1  
          31   6   1  
                       
  【神  戸】        
G       2   1   0  
8       1   0   0  
B       0   0   0  
H       1   1   1  
3   宇    1   1   0  
D       3   2   2  
H       5   4   1  
F     4   3   4  
A     西   4   0   0  
C       3   1   0  
E       3   0   0  
H       1   0   0  
4       0   0   0  
@       3   1   0  
H       1   0   0  
1       0   0   0  
          32   14   8  
                     
▽三塁打 矢ヶ部、下条
▽二塁打 中川、元山

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定期戦観戦記
 【元デイリースポーツ記者 武陽野球倶楽部 47陽会 浜田 直人】 

 「情けないです」。中井監督は開口一番、無念の胸の内を吐き出した。2−8のスコアは予想外の結果だろう。神戸高打線の積極打法に失点を重ねる投手陣。攻めても2点をとるのがやっとで、なんとも後味の悪さが残る試合となった。

 五月晴れで汗ばむほどの陽気。スタンドには両校の生徒、ブラスバンドが陣取り、定期戦ならではの応援合戦が繰り広げられた。

そんな中での悔しい完敗。それにしても、エース中田亨の不調は深刻だ。3月の春季大会地区予選の弘陵戦では2回でなんと19失点。この日も6回投げて8失点と、さえないマウンドで「甘いコースにいってしまいました」と、悔しそうに唇をかんだ。

 現在2年生の中田亨が1年生でデビューした時、さっそうとしたピッチングを披露した。誰もが「将来が楽しみ」と思った。ところが、成長の跡が全く見られず、期待はずれのピッチングが続いている。

 このところ、公式戦で勝てない兵庫。チームを立て直すには、投手陣の整備が急務なのはいうまでもない。その意味では朗報もある。昨年の秋季大会で活躍しながら、ひじを痛めて戦列離脱している横野。そのカムバックが近づいている。

 中田亨と同じ2年生。元大リーガー、野茂ばりのトルネード投法で相手打線を戸惑わせた。「あの子が帰ってきてくれたら投手陣はずいぶん心強いですよ」と中井監督は本音を漏らした。

 その横野は背番号のないユニホームを着て、一般生徒とともにスタンドから声援を送っていた。「少しずつピッチング練習を始めています。6月になれば戦列に復帰できるのでは…」。カムバックのメドがついたせいか、表情は明るい。

 横野が復帰すれば、中田亨へのいい刺激剤にもなるだろう。「とにかくチームは横野待ちです」と、中井監督は締めくくった。

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