定期戦観戦記 【元デイリースポーツ記者 武陽野球倶楽部 47陽会 浜田 直人】
兵庫にとってズシリとこたえる5回の4失点だった。それまでは兵庫が有利に試合を進めていた。2回、犠打をはさんで垣内、田中の安打で一死一、三塁とし、山本がスクイズを決めて先行。3回、神戸・畑の右中間二塁打で同点にされると、4回、小林の左前打を足場に一死三塁から荒木のスクイズで再び突き放した。
明暗を分けたのは両チーム2番手投手の出来だった。4回から救援のマウンドに立った我妻はピリッとしないピッチング。5回、一塁内野安打と四球の一死一、二塁から暴投で二、三塁とされたあと、畑に左線二塁打されアッという間に逆転を許した。
これだけなら傷はまだ浅かったが、そのあと吉岡に右前適時打され、自らの一塁悪けん制球もからんだ一死三塁からスクイズを許して、この回無念の4失点。
逆に5回二死二塁のピンチで救援した神戸・植草のピッチングはさえた。制球力よく小気味のいいマウンド。兵庫に内野安打1本しか許さず、追加点を与えなかった。
敗れた兵庫は投手陣の整備が急務だろう。
中井監督の話 「打てないし、投手もよくなかった。2−1となったところで逃げ切りたかったが…」 |