神戸新聞 13日(土)夕刊 掲載記事はこちら

平成18年5月11日(水)兵庫高校グランドにて
試合開始 午後1時15分 試合終了 午後3時10分

神 戸 0 1 1   0 1 1   0 0 0 4
兵 庫 2 0 0   0 0 0   0 0 0 2
 定期戦観戦記(42陽会 田中 博人−兵庫県大学野球連絡協議会代表、元甲南大学野球部監督 )
 

前夜からの心配された雨もあがり伝統の神戸高校との定期戦が無事開催された。
試合は1点を争う好ゲームとなったが打撃に1日の長がある神戸高校が勝利を収めた。
兵庫高校は1回の裏4番キャプテン平田の右中間ホームランで先制の2点を挙げたが、神戸高校が2、4回先頭打者の長打を生かし同点とした。5回には先頭打者飯室の2ベースを4番キャプテン浦田のタイムリー打で勝ち越し点をあげた。続く6回では相手の意表を突くディレードスチールで駄目押し点をあげ勝利を決定づけた。両軍のエース淡田、吉岡は前半制球難に苦しんだが、後半は粘りの投球を見せ引き締まった投手戦を演じた。打者としては神戸高校5番打者松井の4打数4安打の活躍が目立った。
ここ数年ラフなゲームが続いていたが、今年は両軍とも好ゲームを展開したこの定期戦を契機として来るべき夏の大会でのさらなる活躍を心からお祈りします。

 定期戦観戦記(野瀬 芳雄氏([関学OB,デイリースポーツ社OB]) 
 

◇ 県兵庫、投打に振るわず。県神戸6年ぶりの勝利◇

〔戦いの跡〕
夜来の雨はグラウンドを泥沼に化してしまった。明け方になって雨が上がり、中止の不安は徐々に拭い去られていったが、グラウンドコンディションが心配になった。

そのころユニフォーム姿の選手たちが、トンボ、バケツを手に必死に水をはかしていた。その努力が実を結んで試合可能の状態になり予定通りの開始となった。 

県兵庫は1回、先頭打者の太田(寛)が左前打、二死後平田が右中間へ2ラン本塁打。快調の滑り出しを見せた。しかし追加点が入らない。

県神戸・先発吉岡の速球に抑えられて決定打を奪えず2回以後は0行進。それでもチャンスはあった。4回一死淡田が中越え二塁打。7回一死二塁、9回には代わった県神戸投手から無死二塁打と反撃の糸口をつかんだがいずれも後続なし。

県神戸は2回に1点、3回には無死井原左中間三塁打と松井の左前適時打で同点。
さらに5回、飯室の中越え二塁打を浦田の右前打で還して初めてリードした。
6回にも無死松井の右越安打を足場に1点を加え4−2と点差を広げた。

「全員風邪気味で体調不良」という県兵庫には2点差はずしりと重く感じられた。
いつものバッテイングが見られない。高めのボール球に手を出して凡打を繰り返す。ベンチのいらいらが手に取るように感じられた。

淡田投手の調子も良くなかった。
好球を集めすぎるかと思えばコントロールを乱すといったパターンで10安打を浴びた。負け試合には欠点が目に付くものだがこの日の県兵庫はその典型のようだった。

県神戸は平成12年以来6年ぶりの勝利。

(写真をクリックすると拡大)

始球式 1回裏 大田(寛)左前ヒット 平田右中間2ラン 1点目
2点目 淡田力投 6回裏3塁平田 残念!
大田(寛)3安打猛打賞 9回裏 安広中越2塁打も 勝利の神戸高校へ 健闘をたたえて・・
定期戦ならではの応援 Go,Go・・・ 待ってました! この回で逆転を!!
お母さんもドキドキ   先輩も応援に駆けつけ  
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