平成10年の全国野球選手権大会は大正4年の第1回から数えて80回目。
 

<記念大会>として第1回からの地方大会に連続出場した“皆勤校”が入場式に招待され兵庫県から関学高、県神戸高と県兵庫高の校が入場行進に参加した。

回大会に出場して以来夏の全国大会のグラウンドを踏むのは86年ぶりの県兵庫高。

 
     

《伝統の証》
県兵庫高は朝日新聞主催の全国高等学校選手権大会予選(兵庫大会)に大正4年の第1回大会から連続出場、平成10年第80回記念大会の入場式に<皆勤校>として兵庫県から関学高、県神戸高とともに招待され当時の主将・浜口隆行君が校旗を手に力強く行進した。
第1回大会に予選の決勝で関学中を破って出場して以来県兵庫高は夏の甲子園の土を踏んでいない。しかし、予選の連続参加は今も連綿として続いている。そこで第1回大会から平成16年の第86回大会まで連続出場している全国の<皆勤校>を調べてみたところ大変な記録であることが分かった。

<皆勤校>はわずか15校。スタート時は学校数が少なかったこともあるが戦争による中断を含め90年近く野球部を存続させて予選に参加したことは素晴らしいというほかない。地域的にはやはり近畿地区が多く京都の同志社、西京などの名が。この数字は減ることはあっても増えることはない。県兵庫高が存続する限りこの数字を延ばしつづけなければならないのだが、どれほど貴重であるか平成16年度の全国の参加校数を見れば明らか。その数は《4146校》。やはり永遠に延ばしつづけなければならない。それがその時代、その時代の県兵庫高野球部員の責務であるといえよう。