対関学高戦3−1で勝利
兵庫高校創立100周年記念事業の一環として平成20年3月29日(日)、兵庫高校で『武陽スポーツ祭り』が開催され、野球部は関西学院高等部野球部を迎えて交流試合を行った。
関学高は大正4年、第1回全国中等学校野球大会の兵庫県大会の決勝で、神戸二中(兵庫高校の前身)が勝った相手校。
試合は0−2とリードされた神戸二中が9回裏に3点を奪って劇的逆転サヨナラ勝ちして県代表に輝いている。それ以来両校とも兵庫大会に連続出場している《皆勤校》。ちなみに兵庫県での連続出場校は神戸一中(現神戸高)を加えた3校。全国では15校。
54陽会の勝 順一武陽野球倶楽部会長の始球式のあとプレーボール、試合は3−1で、93年前と同じように兵庫高が逆転勝ちした。
◇平成20年3月29日(土) 兵庫高校グラウンド
試合開始 10時26分
試合終了 12時07分
関学高 000 001 000=1
兵庫高 000 002 01×=3
関学高との記念試合前の挨拶
勝会長 始球式
〔関 学〕 打 安 点
A 山 崎 4 1 0
R 大 塚 0 0 0
C 窪 5 0 0
H 安 食 3 1 0
G 高 島 4 1 0
F 梅 本 3 2 0
B 山崎純 3 0 1
D 山 本 3 1 0
E 小 原 2 0 0
H 中塚輝 1 0 0
6 武 田 0 0 0
@ 新 川 2 0 0
H 登 坂 1 0 0
1 高 橋 0 0 0
H 鳥 内 1 0 0
計 32 6 1
〔兵 庫〕 打 安 点
C 野 村 3 0 0
E 児 島 4 1 0
H 阪 口 2 0 0
A 山下達 4 2 1
@ 桝 本 4 2 1
D 堀 野 3 2 1
B 金 本 3 0 0
G 小 野 3 1 0
F 辻 3 0 0
計 29 8 3
▽二塁打=桝本、山下達
(関)8 7 1 1 1 12
振 球 犠 盗 失 残
(兵)7 0 3 0 1 5
〔投手成績〕
回数 打者数 安打 三振 四球 失点 自責点
新川 6 24 6 6 0 2 2
高橋 2 8 2 1 0 1 0
桝本 9 40 6 8 7 1 1
〔戦いの跡〕鮮やかな逆転勝ちだった。0−1とリードされた6回、兵庫高は無死、児島が右前打して反撃の口火を切り、二死二塁から桝本が中越えに同点の二塁打。つづく堀野も右線打して逆転した。それまでてこずっていた関学先発の新川への集中打は鮮やか。8回には二番手・高橋を攻め、敵失を足場に二死二塁から山下達が右中間に二塁打を放ってダメを押した。
制球難から毎回のように走者を出しながら、マウンドの桝本は踏ん張った。要所でスライダーを効果的に使ってピンチをしのぎ5回まで無失点。6回、2安打と野選で先取点を許したが、あとを締め、9回二死満塁、打席に四番打者を迎えるピンチも三振に抑え切り抜けた。
関学は主力の一部が徳島遠征のため参加できずベストメンバーではなかったが兵庫高の勝利は少しもマイナスされるものでない。また12残塁を示すように再三の好機をものにできなかったのが敗因。
兵庫高・桝本の投打にわたる活躍が記念試合を勝利で飾れた因といえよう。
(47陽会 浜田直人記)
【閑話球題
】平田 一枝さん
(94陽会 平成19年卒 平田勝也君のお母さん) |
校章の三日月のワッペンを胸につけたそろいのジャンパー姿の関学高お母さんグループのなかに94陽会、平成19年卒、神戸大の平田勝也君の母親、平田一枝さんの姿が。
『勝也の弟の優也が関学高等部の二年生にいるんです』優也君はエースナンバーの18をつけた投手。『兄と同じ兵庫高校に行くよう言ったんですが、なんとしてでも関学で野球がしたいと言うものですから』とお母さんの一枝さん。
登板を期待して試合を見守っていたが機会はなくいささかがっかり。兵庫高校の応援をしていたのが今日は相手校の関学高に拍手を送らないといけない複雑な気持ちは『どちらも勝たせたい気持ちです』100周年記念の歴史的マッチメイクが思わぬ現象をもたらしたわけ。
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