高校を卒業してまだ2年しか経っていませんが早くも高校時代・野球部の仲間が懐かしく感じられます。定期戦・夏の大会をはじめとしてたくさんの思い出があります。早朝に起き仲間と行き続けた朝練。昼休みに土を掘り返した「ガリ」。
夏の炎天下での練習。冬にはゲレンデを目指して合宿にも行きました。どんな行事にもそれぞれに最高のエピソードがありそのときの様子が鮮明に思い出されます。
兵庫高校での学生生活が楽しく送られたのは自分を含め・周りにいたメンバーが「知的なアホ」だったからで野球部にはそういう連中が集まっていました。僕らはよく空き時間にゲーム(真剣勝負でもあり暇つぶしでもありコミュニケーションでもありました)をしていました。
大学の友人にそのことを話すと「お前の高校仲良すぎやろ」と笑われますが、当時の僕らにとったらゲームに限らず、みんなが集まって何か話したりするの`はごく自然なことでした。野球部は僕にとって紛れもなくHOMEでした。たくさんの時間を共有し、お互いの性格を理解して、時にツッコミ時にボケてと一緒にいてとても居心地のいい場所でした。
しかし僕らは野球部員であり高校生であったので、振り返るとつらい思い出もたくさんあります。みんなが勝ちたいと思うから衝突もしたし、自分自身が空回りしていた時期もありました。新チームになり僕は副将になったのですがその夏は個人的にいろいろつらかったことを思い出します。結果が出ない、気持ちがうまく伝えられない、自分ひとりが浮いていると感じ、副将が務まるか不安に思っていました。
しかし主将に「おまえしかおらん」と言われメンバーとも話すと、やはり僕の周りにいたのは野球に遊びに勉強に真剣な兵高生らしい仲間でした。
今でもたまにメンバーと個別に会いますがみんな大学生の顔になっています。しかし野球部として大勢で集まるとみんな当時の顔に戻り、高校のキャラとノリに戻っています。みな忙しくてなかなか揃って会う機会がないと思いますが、また集まってOB戦でもしたいなあと思っています。
☆京都大の遊撃手として頑張る藤田 和也君
93陽会、平成18年卒業 |
兵庫高校野球部から国公立大学に進む者は少なくない。しかし大学進学後野球をつづける者となるとほとんどいない。勉学との両立がむつかしいためだが、藤田和也君はその“壁”に真正面から挑戦、堂々京都大のレギュラー遊撃手として頑張っている。
平成20年4月20日、神戸スカイマーク球場での関西学生野球春季リーグ立命大戦の試合前いろいろ聞いてみた。
『初試合は平成18年、1年生の秋関大A戦守備で出場しました。大学に入って感じたことは高校と違って自主性がすごくあってどんな練習が足りないかということを考えてやるようになりました。また自由な時間があるのでどうすれば上手になれるかということを考えながらやっています。
時には夜9時、10時になることもあります。大学に入って野球について深く考えるようになり練習量が増えました。野球というものを追求出来ることで大学で野球をやってよかったと思っています』と高校時代より野球に打ち込んでいると言う。
京都大は1シーズンで1勝すればニュースになるほど。それだけに『リーグでは国立校は1校なので1勝の重みを感じています。勝てない、どうすれば勝てるのかを考えています。技量を上げてチームを勝利に導きたいただそれだけを考えて野球と取り組んでいます。高校時代は勝ったり負けたりでしたが、今は勝つことについては比べ物にならないくらい“勝ちたい”気持ちが強いです』
勝利を目指しての努力は勉学に勝るともいえるのでは。
『確かに勉強との両立はきついです。年二回のテストに落ちると単位が取れないのでテストと練習が重なったときがもっとも厳しいです。起床して勉強、そして野球そのあと勉強ですから』
そこで将来の希望は?『弁護士になることです。法科大学院に進んで最短距離で合格出来るのは26歳ですが、それを目指して一生懸命頑張ります』
“文武両道”を地で行く藤田和也君のこれからの活躍を見守って行こう。
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