[対神戸一中野球定期戦] 昭和22年
神戸一中 7−1 神戸二中
▽兵庫県選抜中等野球 昭和22年?月?日
西宮球場
神戸一中 140 003 000=8
神戸二中 001 300 300=7
〔神一中〕 打安失 〔神二中〕 打安失
2 谷 村 300 2 田 中 410
68 玉 木 200 6 半 田 112
5 張 210 5 大 西 310
16 藤 後 300 8 河 野 400
7 小 南 410 9 林 500
6 生 島 510 4 秋 山 210
4 岸 本 501 3 迫 平 201
3 柴 田 301 7 藤 池 300
81 入 江 410 1 向 井 200
計 3242 計 2643
犠 盗 振 球 残 併 犠 盗 振 球 残 併
1 6 4 13 10 1 1 3 9 15 8 0
◇三塁打=張
〔評〕両軍の四球会せて28個、試合は四球合戦の感で期待を裏切るドロ試合と化した。立ち上り一塁失で一点を拾った一中は二回四球と2内野失に乗じ、入江、張の長単打をかまして早くも計五点を占め、大きくリードしたものの、投手入江の乱調は三回2四球と一塁失がつづいて一点を失い、つづく四回は連続4四球を出してただの1安打で三点をあたえる始末で試合は俄然混戦となった。
一中は六回二中投手の四球禍に1安打で三点をあげて再度引き離すと、二中も七回2四球と1失、1安打に三点を返して肉薄し一点の差となったが、六回より救援の藤後投手ががんばって辛くも押し切った。
[春季近畿大会]
昭和22年6月1日(土)藤井寺球場
▽1回戦
京都二商 300 100 000=4
神戸二中 000 000 010=1
(京二)3141052 足立−森
打安振四失
(神二)323941 向井、河野−田中
【第29回全国野球選手権大会兵庫予選】
〈神戸新聞〉
昭和22年7月18日(木)西宮球場
▽1回戦
神戸二中 000 003 403=10
洲本中學 002 300 100=6
(二中)河野、向井 39121537
(投手) 打安振球失残
(洲中)野口 35106528
〔評〕二中の楽勝が予想されたが、洲中の好守に健闘はあっぱれで前半5−0と引き
離して強豪二中を顔色なからしめた。
しかし野口投手の緩球は、後半二中打者のなじむところとなり、二中は六回から4長打をふくむ10安打の猛打を発揮して堂々洲中投手を撃砕した。結局打力の差が勝敗を決したが、二中が六回より向井をプレートに代えて洲中の攻撃を阻んだに比べ洲中は交代投手を持たぬため二中の猛打を傍観せねばならなかったのも敗因の一つであった。
昭和22年7月22日(火)甲子園球場
▽2回戦
神戸二中 211 010 006=11
第一機工 010 000 130=5
(二中)324919214 河野−田中
打安振四失残
(一機)2949854 梶田、三原−安藤
昭和22年7月24日(木)西宮球場
▽3回戦
兵庫機工 000 000 000=0
神戸二中 000 000 001=1
(兵機)29378111 松本−高松
打安振四失残
(二中)2558506 河野−田中
〈神戸新聞〉
▽準々決勝
神戸二中 000 010=10
中外商業 000 00=0
(5回コールドゲーム)
〔二 中〕 打安失 〔中 外〕 打安失
2 田 中 300 8 寺 崎 300
6 半 田 320 4 宮 原 201
5 大 西 400 2 高 畑 201
1 河 野 420 16 千 歩 201
4 秋 山 200 61 木 村 210
3 迫 平 100 5 松 本 201
8 結 崎 310 3 鈴 木 000
7 藤 池 200 7 石 田 100
9 河 本 000 9 阿 沢 210
計 2250 計 1624
(二中)135860
犠盗振球残併
(中外)013340
〔評〕四回まで互角の戦況で好試合が予想されたが、中外は五回守備の混乱に一擧十点をあたえて自滅、あっけない結果に終わった。
この回中外は三塁失、四球、安打で一死満塁の危機を迎えて遊撃失で一点をあげられると、すっかり浮き足立って内野が混乱に陥り投手暴投で二走者の生還を許す有様で結局4安打、4四球に4失と投手暴投がたたり、もろい半面を現し惨敗した。
昭和22年7月27日(日)西宮球場
▽準決勝
神戸二中 010 000 210=4
神戸一中 011 516 01A=15
〔二 中〕 打安失 〔一 中〕 打安失
2 田 中 401 8 谷 村 530
6 半 田 420 7 小 南 310
5 大 西 300 61 藤 後 300
18 河 野 540 3 生 島 510
4 秋 山 510 14 入 江 400
3 迫 平 510 5 三 輪 100
89 結 崎 410 46 岸 本 100
7 藤 池 311 9 豊 原 210
9 河 本 000 9 米 井 101
1 向 井 100 2 矢 野 420
計 34102 計 2981
(二中)4801
振球犠盗
(一中)21432
◇三塁打=河野、藤池、矢部◇二塁打=小南、生島、谷村2
〔評〕両軍投手制球力と威力ともになく、両軍の四球合わせて22という四球合戦のドロ試合となった。幾分一中投手に判定勝が認められ攻守とも優劣はないとしても、四球を足場にたたき出した一中の攻撃は大きく得点差に現れた。
ただ大乱戦の中に好打、好守の応酬があったことが、せめてものなぐさめであった。
(構 拡司)
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