巻頭文

 

 平成11年度の武陽野球倶楽部(神戸二中・兵庫高校野球部OB)の総会において、会長を仰せつかると同時に、私には、我が母校野球部の歴史と伝統を後世に伝えるため『神戸二中・兵庫高校野球部部史』の編纂・発刊という大命題を与えられました。以来、約2年をかけ、編纂に取り組んで参りましたが、この度、武陽野球倶楽部会員及び役員、兵庫高校同窓生、同窓でないが兵庫高校野球部を支援して下さる方々等々、多くのご支援、ご協力のお陰をもちまして、ここに無事発刊の運びとなりました。この場をお借りして心からお礼申し上げます。

 本誌編纂の過程においては、記録、記事、写真の収録、取材、編集などの編集面と発刊費用の原資はどうするか一と言った資金面と二つの大きな課題がありました。編集に当たっては、歴史と伝統を誇る母校野球部部史に相応しいものにしたいという考えから、平成11年関西学院高等部・大学野球部の歴史、記録をまとめた『関西学院野球部100年史』を編纂され部史制作に経験のある神戸新聞社(デイリースポーツ)OBの野瀬芳雄氏=昭和29年関西学院大卒=にお願いすることにしました。豊富な経験と人脈を駆使し、本誌編纂にご尽力を頂きました。

 資金面においては当初、発刊費用は趣旨からして『武陽野球倶楽部会員による募金で賄うべき』との考え方で、目標額を設定し、募金活動を展開しましたところ、目標額の75lの協力を得ることが出来ました。100l会員の募金でという目標は達成できませんでしたが、残りの25lは、会員外(同窓生を原則として)の方々にお縋りしようということで、再度、募金(寄付或は広告賛助)活動を展開し、何とか目標額を確保した次第です。

 募金活動においては、37陽会の藤池、38陽会の土居、村山先輩を始めとする役員の方々に、東奔西走して頂きましたことを改めてお礼申し上げます。
私自身も募金活動の一翼を担うため、何人かの同窓生に会い、趣旨を説明、ご協力をお願いしましたところ快く賛同して下さいました。
昨今の厳しい経済情勢の最中「兵庫高校」の同窓という繋がり、誼みでご協力頂きました。これが兵庫高校の伝統であり、良さではないかと感じています。

 さて、当倶楽部の活動の大きな目的は、言うまでもなく『兵庫高校野球部に対する物心両面にわたる支援』です。会員各位が当倶楽部の存在意義を再認識し、年会費の納入、総会への出席など諸活動に積極的に参画して頂くことが肝要かと思います。この度の『神戸二中・兵庫高校野球部部史』の発刊を機に、活動をますます盛り上げたいと考えていますので会員各位の倍旧のご協力をお願い申し上げます。

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